こちら7月4日はアメリカ独立記念日でした。
アナベル家はYさんと一緒に、マウントワシントンへ4マイル(約6.5キロ)のハイキングへ出かけました。(正しくは、そう思いました。意味深 笑)
Yさんとは、2年前の8月にもご一緒しました。(その時の記事)
Yさんは体もしっかりと調整済みで、夏の間毎週ハイキングへ行かれるそうです。
こういう方と一緒に行くと、心強いですね。

ここを見てトレイルの情報をちゃんと調べて、Yさんが提案して下さった3つのコースの中から、一番短くて簡単で景色の良い一つを選びました。(ココ重要)
往復6.5キロだから、午前中にすべて行って戻って来れる、午後は何をしようかななんて考えていました。
前日からお弁当、お菓子、ぬちまーす塩入りお水、日焼け止めクリーム、ジャケット、応急処置キットなどリュックに詰め、トレッキングシューズもしっかり手入れし、ルンルンと浮かれておりました。笑
もちろんアナベルも一緒です。
クッキーとお水も忘れずに。

朝は9時に家を出発し、ノースベンドまで約1時間ちょっとのドライブ。
Yさんは、一昨日もこの付近のツインフォールズへハイキングされたのだとか。
この日ショートパンツ姿で現れたYさん、プロです。笑
トレイルの入り口は何の表示も無く、これかな?みたいな脇道。
怪しい、、、、。
でも直感は正しいと言っているので、レッツゴ〜!笑
大きな石のゴロゴロ転がる細い山道を登る。
まだまだ登る。
初っぱなから息切れ。
この足、誰の???状態が続くのです。

でもずっと樹々の下を行くので、日陰でひんやり。
上質な空気を胸いっぱいに深呼吸。
岩清水の音、野鳥達のさえずり、脇に咲く野花たちに励まされながら登る事約1時間。
ハイウェイの雑音もいつしか遠くなっていました。

半分洞窟のような場所を発見。
ここからの眺めは最高でした。

天井に誰かが設置したロッククライミングのフックを見つけました。
確かに面白そうです。
旦那さんのI love NYに対抗して、I love JapanのTシャツをチョイス。爆

11時半頃でしたから「頂上はもうすぐ、ランチももうすぐ」と自分を元気づけ、再出発。

すれ違った犬連れのおじさんに質問。
「頂上まであとどのくらいですか?」
「半分くらいですよ」
「????????」
「!!!!!!!!」
「往復4マイルじゃないんですか?」
なんだか疲れがどっとでました。
冷や汗も。

アナベルもいい加減お疲れモードで、足取りが重くなっていましたし。
ここでランチをして、引き戻すべきか、、、。
「頂上まで行く甲斐がありますよ。絶景ですよ。見事なレニエ山が見えますから。」
よし行こう〜!!!

この道のりをココからもう一度スタートすると思えば良いか、、、。
もちろんYさんは、初心者のアナベル家のことを思ってどちらでも良いと思ってくれていたようです。
気力を振り絞って、頂上へ向かって歩き出しました。

下りが無い、、、、。
すべて上り。
リュックを背負った背中が汗でじっとり。
いつも軽いと感じるカメラが重た〜い。
修羅場です。

上を見上げると気が重くなるので、一歩一歩踏みしめる足場をひたすら目で追っていました。
6.5キロじゃなかったんだ、、、、。
なんで?

何故だれもウェブページの間違いを訂正してくれないの?
なんてどうでも良いネガティブな事が頭をよぎります。

進めど進めど、まだまだ続くトレイル。
無言で足を進め自分の呼吸に意識を合わせると、トランス状態になるときがあります。
こんなときは意外とキツくないのです。
楽。
体が慣れて来たのかなぁ。

自然の姿の奇麗なこと。
自然の中にこうやって入って行かなければ、地球がどのくらい破壊されているのか全く分からないと思うのです。
岩の上や切り株の上に、こんもりと茂った苔。
自然と朽ちて行く老木。
その脇で芽吹く新緑。
群生して咲いている野生の鯛釣り草。
くるりと頭をもたげるわらび。
葉の下に見つかるまいと潜む、オレンジ色のベリー。
あたりまえのようだけれど、存在そのものが一緒に、そしてゆっくり息をしている。
生かし生かされ。
こんな中に身を置くと、地上のサイクルが如何に狂っているか気づかされます。

体は疲労しますが、頭の中は冴えまくり。
目の前に広がる風景が、いつもより色鮮やかにインパクトを持って視覚に飛び込んできます。
第六感までが冴えると、こんな風に見えるんだ。笑

すれ違うハイカーに「あとちょっと、あとちょっと。もうすぐだよ!」なんて励まされ、「全然あとちょっとじゃない、、、」と疑うのは私だけでしょうか。笑
そして「まだまだあとXキロあるよ。」なんて具体的には知りたくないと我が儘を言うのは私だけでしょうか。笑
ナゲヤリ。
もうどのくらい登り続けたかしら。
意識がとおくなる。

60代くらいの女性二人、かわいいラブちゃん2匹を連れて降りてくる。
この方達が行って来れるんですから。

しかし、まさかあの山のてっぺんまで登るの???
見上げた斜め上に頂上らしきピーク。
仕方ない、ここまで来たんだから。

旦那さんがだんだん険しい顔になっていく。笑
見えなくなったYさんは、とっくの昔に着いているだろうなぁ。
アナベルは家を出発してから水を飲んでくれないので、心配になりました。
いつもそう。

時計は2時頃を指していました。
これが最後の上り坂じゃないか、、、、そういう気がしました。
しかし歩幅も小さく足が上がってくれません。笑

樹々が途絶える明るい場所が見える。
ついた〜〜〜〜!!!
日なたのてっぺん。
太陽がさんさんと照る。

そして見事なレニア山がどっか〜んと出迎えてくれました。
あっぱれフジヤマとは、こういう景色と気分のことを言うのでしょうか。

タコマ富士とも言われるように、優雅に裾野を広げる姿は富士山に良く似ています。

ここまで登ったんだから、頂上ではゆっくり時間を過ごしたい。笑
アナベルもへたり込む。
わたしもよれよれ。

かと思ったら、わたしはいきなり元気。笑
爽快な風に吹かれながらお弁当をひろげる。
来て良かった。

Yさんとご一緒しなければ、こんなところには来れなかっただろうし。笑

Yさんとツーショット。

ありがとうYさん。

お庭のレタスを山盛り入れたサンドイッチは最高に美味しかった。

ここでお昼寝したい気分だけれど、後から到着してくるハイカーもいることだし、1時間ちょっと達成感を味わった後下山しました。

下山へ踏み出す一歩はちょっぴり寂しい。

今まで上りばかりだったので、今度は下りばかり。
ラクチン。笑

ここはこんな感情で登ったんだなぁなんて振り返りながらの下山でした。

旦那さんの履いてたテニスシューズ。
転がる石の上にはハードです。
何度も何度も滑りこけそうになるのを後ろからクスクス、ゲラゲラと笑いながら降りて行くのも楽しかった。
普通は下りは短く感じるものでしょ。
下りでもえっら〜く長く感じたってことは、どのくらいシリアスなハイキングだったかを証明していると思う。
全長19キロになろうとも直感で選んだんだトレイルだから、これが本日ぴったりだったんだろう。
そして6.5キロだと始めは信じきっていたし、正しく全長いくらか知る余地もなかったから、達成できたのかもしれない。
これはいったい何を意味しているのだろうか。
知らぬが仏???
いやそういう風に、山の神に呼ばれたのかもしれない。

目に焼き付いた風景を思い浮かべながら、心地よい疲労感とともにそういうことを考えるのがとても楽しい。