10月1日にシアトルを発ちまして、フランクフルト経由でウィーンへ行って参りました。

今回は11月21日に北九州市で共演する、ウィーン国立音楽大学のヴァイオリン教授ウルリーケさんとのリハーサルとコンサートが目的だったの。旦那さんは疲れ果ててヘロヘロな状態でいる私を気遣って、保護者として付いて来てくれました。あはは。
夫婦でラブラブのフルムーンをきめて優雅に行きたかったんですけれど、あたし準備が思うようにできずに行ったため現地で猛練習するはめになって(あらら、、、)、ウィーン観光している場合ではなかったのですよ。く、くやしい〜。

旦那さんは一人であっちこっちに行って、ずいぶんと楽しんでたみたいです。今日はここにいってこんなの食べたとか、、、、そういう素敵なお話を毎日聞かせてくれました。笑

到着日の夜、街の中央までぶらりとしてきました。

夕暮れ時だったので本当にロマンチックで、どの場所を撮っても絵になる感じでしたね〜。

ウィーンの犬事情ですけれど、電車にもバスにも、そしてレストランにも連れて行く事ができます〜!
驚いちゃった。ワンちゃんと飼い主さんに優しい街。素敵だわぁ。

ラピスラズリという天然石でできた噴水には、さらさらと水が流れていました。

フラッシュを使わない方が幻想的な写真が撮れるのね。笑 でも三脚を持って行かなかったから微妙に手ぶれしてます。

ダウンタウンをぶらっと歩いていくと、突然出迎えるおなじみのシュテファン大聖堂。

寝不足でふらふらしていたけれど、これを目の前で見るとさすがに目が覚めましたね〜。
一部修復中で全体を見る事ができませんでしたけれど、夜のシュテファンは日本の幽玄を醸し出していて面白いなぁと思いました。

照明の使い方がお上手。

かなりお洒落な街ですよ。ショーウィンドーを見ればわかります。

紫がかったピンクやラベンダーなどがきっと今年の流行の色なんでしょうね。

翌日は朝から練習で、その前にカフェで朝ご飯。

Julius Meinl Cafeで贅沢させていただきました。リッチな奥様がお買い物にいらっしゃる様子を横目に、ゆで卵、フカフカのパンにお上品なお味のアプリコットジャム、カフェオレのセットに舌鼓を打っておりました。

ゆで卵が、なんとも美味しい!これだったら、お家カフェできますね。このアイデアいただき〜。
こんなに贅沢に腹ごしらえしたら、バリバリ練習できちゃいそうです。
でも煙草の匂いが気になります。レストランでお食事すると、必ず煙草臭くなって不愉快。アメリカではどこも禁煙で居心地良いのだけれど、、、。

ウィーン国立音楽大学は新しく校舎を移したらしく、今の校舎はミニマリストのシンプルなインテリアで素敵でした。

各お部屋には新品のベーゼンドルファーのグランドピアノが入っていまして、流石だなと思いました。

昔作曲家ブラームスさんが住んでいたことのある一角だそうで、そういう場所はウィーンのあちこちに見られました。
ブラームスさんは引っ越し好きだったのかしら、、、、。あたしゃもう、引っ越しはまっぴらだけど。笑

またまた夕暮れ時。昼間のお写真はあまりないのです、、、、。

下から写してみたりして。

あたし実はシャンデリアフェチ。笑 リッチだったらシャンデリアに囲まれて暮らしたい。(笑われちゃうかな〜)

クリスタルのキラキラ感がたまらない。前世は宮殿に住む御姫さま、いやお給仕さんだったのだろうか。

すっかり「あたしワールド」になっちゃってすみません。

この日は練習もリハーサルも4時半に終って、唯一観光できた日だったなぁ。

週末は大学が使えないということでウィーンの楽器店にて練習。この建物の最上階にはブラームスが家庭教師をしに来ていたという場所があり、ブラームスのピアノもあるということでした。ブラームスの曲を練習していると側にやって来て、「そうじゃない、こうじゃない」と言われているようでした。煙草の匂いがぷ〜んとした時には、あっブラームスさん本当に来ちゃったかなと思いましたけど。

珍しいピアノがたくさんあって、どれで練習してもいいですよと言っていただきましたのでしっかりとした重いアクションのピアノで練習させていただきました。

練習のあとはランチタイム。ウィーンはイタリアに近いから、ウィーンのイタリア料理はけっこう美味しいらしいです。

緊張したり、何かに集中したりの時は、あたし食べる事を忘れちゃう人なのです。わはは。これ、ほんと。
だから旦那さん、そうとう気遣ってくれました。
この日は無性にスパゲッティーボロネーゼが食べたくなって、注文。そしてウィーンのミネラルウォーターは格別に美味しかった。でも買わなくちゃ飲めないの。お料理に水は無料で付いて来ないってことです。
さてわたしの今回の旅行でこれだけは訪れたいという所がありました。

それは、ウィーン市内から71番の路面電車で20分ほど行った所にある、中央墓地。
ベートーベン、モーツアルト、シューベルト、ブラームス、シェーンベルグ、シュトラウスなどの音楽家たちが眠る場所。
7年前にウィーンに来た時にも、ご挨拶に寄せてもらいました。
わたしがこうして音楽を続けていられるのも、音楽を通して色々な人に出会って色々な経験ができるのも、こういう偉大な作曲家がいなければできなかった訳ですし、同じ音楽家ならば一度は訪れてみたい場所ですよね。

今回ウィーンで演奏させていただいたブラームスさんには、語りかけちゃいました。

そしてわたしの大好きな場所、フンデルトヴァッサーハウスにも再び戻って来る事ができました。
建築家フンデルトヴァッサーさんの建築です。
オーガニックな感じがわたしには居心地良い。
ここはアパートメントになっていて、実際に人が住んでいるんですよ。芸術品の中に住めるなんて羨ましいです。

フンデルトヴァッサーのもう1つの建物にあるこのカフェは、温室のような感じになっていて座った瞬間からもう離れたくなかったですね〜。前回もこの建物には来たけれど、一人旅だったからここには寄らなかったのかもしれない。新しい発見。

お手洗いも見て行って下さいね〜。
そして月曜日。最後のリハーサル。
この日のリハーサルは、ウィーン国立音楽大学の別校舎で行われました。
なんとベルベデーレ宮殿の敷地内。アーチを3つもくぐってやっと辿り着きました。
ここは戦時に襲撃を受けた所で、壁のあちこちにはまだ生々しく銃弾のあとが残っていました。

この日リハーサルが終わったのは夜8時頃。

やっと夕ご飯にありついて、この日もイタリアン。次の日は演奏会。良く弾けますように。

前もって「今回のピアノはウィーン式のピアノですから。弾きにくいですので、覚悟しておいて下さい。」って言われていたのですけれど、触ってみない事には何が違うのかわからなかったのでずいぶんと不安でした。当日触ってみて確かに弾きにくい〜。現代のピアノに慣れているから、こういう古いピアノにあたるとどうしてよいやら、、、。笑 でもモーツァルトやシューベルト、ショパンなんかの優雅で軽やかな音楽を弾くには適していたのだろうと思います。でもその日、私が弾いたのは最晩年のブラームス。分厚い和音がたくさん出てくる曲。

リハーサルでこのピアノをどういう風に弾くかを考えます。ペダルの踏み過ぎに気をつけてみたり、軽めのタッチにしたりなど。
ヴァイオリンとの音量のバランスは難しかった。

ピアノの中はこんな感じ。

音が丸い感じで、カンカンぎゃんぎゃん言わないお上品なピアノでした。
そしてもう1つお見せしたいものがあります。
これ、演奏会場の天井に描かれた絵です。とても綺麗でした。

演奏はとても上手く行き、お客さんに喜んでいただけたようで嬉しかったです。
もうウィーンに30年近くお住まいの日本人の調律師さんが「難しいピアノで本当に良くお弾きになった」と言って下さいました。うれしかったなぁ〜。観光もせずに必死に頑張った甲斐がありました。ウルリーケさんも、これまでで一番良い出来だったと言って下さり、この一週間の総集編を大成功に終える事が出来ました。「胸を借りる」って言葉がありますけれど、まさに一緒に稽古して大きな事を学ばせていただいたと思っています。
さて次の日は朝3時半起きで7時の飛行機でしたので、またまた睡眠時間約3時間となりました。

空港までの特急列車CATSは、乗り心地最高でした。このままシアトルまで連れて行って欲しかったなぁ。笑

お家のベッドで好きなだけ寝ることを夢見て、約1日がかりでシアトルへ帰って来ました。
この度のウィーン旅行では、色々な人との出会い、そして経験をさせていただき本当に充実した旅になりました。
やっぱり音楽やっていて良かったなぁ。アナベルのプログをお借りして、今日は私の事を長々と書いちゃいました。
本日も読んで下さってどうもありがとう。


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6 Comments so far
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お疲れ様でした~
音楽家としてかけがえのない体験をされたのですね。一つのコンサートを作り上げるって、大変なことなんですね。
それにしても、ウィーンは本当に素晴らしい街ですね。いつか訪ねてみたいです。
By ジュリーママ on 10.12.08 3:47 AM | Permalink
ジュリーママさん
長いブログを読んで下さってありがとうございました〜。
とっても素敵な体験をさせていただきました。ウィーンは伝統的で保守的な街なのかと思っていましたけれど、新しいものと古いものが共存していて、それも好感を持てました。今回であったウィーンの人々も、とても柔軟な考えを持った人達でしたし。ウィーンに対する見方が変わりました。
By アナベル on 10.12.08 4:12 AM | Permalink
は〇みさんは、ピアニストさんだったんですね。(今頃ですが・・・)
ウィーンって素敵ですね。
ラピスラズリの噴水、この目で見てみたいです。
髪も随分長くなられて、またイメージが違って見えますよ。
11月に帰って来られるんですね。
コンサートは北九州だけですか?
By kei on 10.12.08 12:38 PM | Permalink
kei*さん
はい。発展途上ですがピアノを弾かせていただいております。笑
おされしている暇もなく、ぼさぼさの髪です。あはは。ボブが最近気に入っているので、日本に帰る前に美容院へ行っときます。
広島でも時々しますけれど、今回は地元北九州でのみの演奏会なのです。
By アナベル on 10.12.08 2:33 PM | Permalink
なぁるほど・・。日本へ一時帰国の理由がわかりました。
音楽をやり続けているっていいですね。
私は、結局やめてしまいましたけど・・・。
木管楽器を演奏する人たちについていけないと感じたのがきっかけですけれど・・・。
アナベルさんのこう言うブログを読ませて頂くと趣味としてでも続けていけばいいのになぁ、と自分では思うのですが・・・。
ウィーンも行きたいと思いつつ、とうとうこんな年になってしまいました・・・。
あれ?愚痴っぽくなってますね。ごめんなさい!
By sato mama on 10.14.08 9:05 AM | Permalink
サトママさん
地元北九州に帰ってわたしなりに感じ取って来た事を表現して、皆さんに喜んでもらえるのであれば大変嬉しいという使命みたいなものがあってですね、、、、。切っても切れない縁といいますか。成長を見守って下さる方々が、地元で待っていて下さるので、そういうご支援もあって続けていられるんだなぁと感謝しております。
ウィーンでは、普段わたしがちゃんちゃかやっているアメリカでは埋められないものを、サプリメントのように補給してくれたといいますか。カイロプラクターのように、歪んだ背骨を整えてくれたといいますか。変な例えでごめんなさい。でも見失いかけていた何か大切な物を、再び気付かせてくれる旅でした〜。
By アナベル on 10.14.08 8:18 PM | Permalink
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